【華岡青洲・鹿城兄弟〜そして少林寺〜】諸説あり

【挨拶コーナー】
皆様、こんにちは。
〈観濠クルーズSakai堺のんびりクルーズガイド〉松永です。
立春を迎え、煮物や天麩羅でいただく春野菜がとても美味しい季節となりました。
皆様にとりまして、幸多き今春になりますようお祈り申し上げます。
さて、ブログコーナーを手軽に!身近に!合間に!チェックしていただけますよう、一人でも多くの方に一つでも多くの事を発信出来ますよう務めて参りたいと思いますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。

【華岡青洲・鹿城兄弟〜そして少林寺〜】諸説あり
兄・華岡青洲(はなおかせいしゅう)
医師
宝暦十年〜天保六年(1760〜1835)

弟・華岡鹿城(はなおかろくじょう)
医師
安永八年〜文政十年(1779〜1827)

「北岡南岡に譲らず」といわれた兄弟がいました。
北岡は弟・華岡鹿城を、南岡は兄・華岡青洲のことを指しているといわれています。

兄・青洲は、和歌山県紀の川市で代々医術を家業とし南蛮流外科術を身に付けた父・直道と美しく憧れられていた母・於継の長男として生まれました。
地元の方から厚く信頼を寄せられていた父の姿に感銘を受け、医師を志し京都へ遊学します。
やがて、和歌山へ帰郷し跡を継ぎ開業してまもなく父が亡くなり、京都への遊学を支援するため織物や薬草栽培をして支援してくれていた優しい妹・於勝が乳癌で亡くなります。
「手術さえ出来ていれば妹の命を救えたかもしれない」という悔しい思いや「麻酔薬が無い手術には耐え難い痛みや苦しみを伴うため、手術における患者の痛みや苦しみを和らげたい」という思いから、寝る間も惜しんで研究を重ね、いつどんなときも傍で支え続けてくれた妻・加恵と想いを一つにし、ついに麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」を開発しました。
そして、世界で初めて全身麻酔を用いた乳癌手術を成功させます。
やがて、全国から手術を希望する者や入門を希望する者が殺到し、門下生の育成にも力を注げるよう、住居兼病院及び医塾「春林軒(しゅんりんけん)」を設け、1000人を超える門下生を育てました。
さらに、春林軒の分塾「合水堂(がっすいどう)」を中之島に設けます。
治療に加え薬の調合や発明、医塾での医学教育、また術式の考案や手術器具の考案改良を行い、「医聖」と称されました。
患者に寄り添い続け、深い悲しみと向き合いながら家族の献身的な支えのもと、情熱を注ぎ続けたからこそ、世界の医学史に残る偉大な功績を残せたのかもしれません。

弟・鹿城は、和歌山県紀の川市で父・直道と母・於継の四男として生まれました。
20歳離れた兄・青洲に倣い17歳で京都へ遊学します。
「気血水説」を唱えた吉益南涯(よしますなんがい)に古医方を、「阿波志」を完成させた佐野山陰(さのさんいん)に儒学を学び、和歌山へ帰郷しました。
そして、華岡流外科術を身に付けた後に兄が設けた医塾「春林軒」に従事します。
やがて、春林軒の分塾として中之島に設けた「合水堂」を任され、治療や指導に尽力したといわれています。
手術は兄を凌ぐほどと言われ、その技術は高く評価されました。
「より多くの命を救いたい」という想いと共に今もなおその名が刻まれています。

そして!そして?そして!?華岡青洲・鹿城兄弟と堺の関係です。
その関係とは、文化八年(1811)に兄・青洲の意を受け、弟・鹿城はある地で診療所を開設するのですが、、、
その診療所を開設した地というのが・・・堺の少林寺なのでした。

以上、「華岡青洲・鹿城兄弟〜そして少林寺〜」でした。
最後までありがとうございました。
また、本年も船上にて笑顔で元気にお待ちしております。

【レッツ!トライ!華岡青洲・鹿城兄弟クイズコーナー〈難問度:★★★★★〉】
当時、華岡青洲のライバル的存在といわれていた人物は次のうち誰でしょうか?
1、緒方洪庵
2、北条義時
3、渋沢栄一
正解は、、、次回のブログで発表しますので皆様ぜひチェックして下さいませ。

【 堺会合衆の10人クイズ〜正解発表〜 】
令和四年(2022)12月13日のブログ[堺会合衆の10人]で出題したクイズの正解は「1、36人」です。
*36人説について(諸説あり)
3人1組で一ヶ月間にわたり政務を担当していたことにより一年で36人になったといわれています。

【クルーズの見たい!聞きたい!知りたい!情報コーナー】
堺のんびりクルーズでは、現在ボランティアスタッフを募集しております。
知れば知るほど虜になる堺を観濠クルーズでしかご覧頂けない特別な景色のもと、地上とはまたひと味もふた味も違う堺の魅力を一人でも多くの方に一つでも多くの事を一緒に発信してみませんか?
ぜひ、お気軽にお問合せ下さいませ。

〈観濠クルーズSakai堺のんびりクルーズガイド〉松永

Filed under: 運航日記 — kc-sakai 10:34 PM  Comments (0)
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