2019 年 12 月 19 日
三味線体験の巻
三味も小唄もみな堺
と歌詞にあるように、三味線、小唄、謡曲の車屋本出版も堺がはじまりです。
今回はクルーズのメンバー5名で三味線の体験をしました。
場所は堺の「つるや楽器」さん。
創業文久2年(1862)の老舗邦楽器専門店です。
ご指導くださったのは若い店主の石村さん。
江戸時代初め(1600年ころ)に「石村近江」という三味線名工が京都にいて
11世まで屋号が続いたそうで、三味線屋さんには「石村」という姓が多いとの
こと。深いなぁ~
三味線は琉球から堺に入ってきたのですが、
琵琶のサイズに合わせて改造したので三線より大きいんだとか。
三味線は決して堅苦しい楽器ではなく、 棹(ギターでいうネック)
は3分割することができて携帯性が高い楽器でカラオケ以前までは
宴会などで盛り上がっていたというポピュラーな楽器です。
課題曲は「さくら」。
※最近はこの曲を知らない若い人がたまにいるとか・・・
というわけで早速稽古に入ります。
①左手の親指と人差し指の根元に指すりというものを装着。
②胴(ボディ)からおなかは握りこぶし一つ分空けます。
③姿勢は棹の先端が下がらないようにして
肩のあたりで高さをキープするように意識します。
④撥の握り方は小指と薬指に挟んで撥が回らないようにします。
三味線は初心者用に印が打ってありますので、そこを押さえて
撥を弦に当てます。弦高も低いので指も痛くありません。
「ビーン」 お!鳴った、ぐらい簡単に音がでました。
三味線用の譜面も簡単で三本の線に抑える位置の番号が
記載されています。
ギター経験者の3名はほぼすぐに「さくら」が弾けました。
三味線は右利き用しか存在しないので左利きのメンバーは
ちょっと苦労しておりましたがほぼ1時間ぐらいで
みんな「さくら」を弾けるようになりました。
一息ついて美味しいお茶をよばれながら
店主さんが「津軽じょんがら節」を、たまたまお店に来てた方が
珍しい「妙国寺節」をご披露、メンバー一同は大感激です!
お店は気軽であたたかい楽しい空間というのも意外ですねー。
メンバー全員「三味線めっちゃ楽しい~」という感想でした。
艪で和船をすすめながら、三味線の小唄で「屋形船」なんてのも
企画しましょうかねー。!
これだけの体験がなんと「500円」!楽しいこと間違いありません。
※体験は要予約になります。
つるや楽器
〒590-0954
大阪府堺市堺区大町東3-1-6
電話 072-232-0521