T船長のロープワーク教室
先の週末は暑かった割には水難事故のニュースが聞かれませんでした。事故が無いことはよい事ですが、備えあれば憂いなしと言います。秋のシーズン初日は高杉船長が救命ロープ投げの仕方を披露してくれました。
「溺れる者は藁をも掴む」と言いますが、落水者が出たら飛び込んで救命することよりもロープを投げるのが先決です。左手に束ねたロープを5本の指で2-3の束に分けて、右手にある程度の量・重心のロープを持ちアンダースローで送り出す。言葉で説明すると簡単ですね。実際はこんがらがったり、きれいにコイル(束ね)されていてもすぐ目の前でロープ全部が落下したり、空高く投げて落水者の目の前で着水したり、上手くいかないものです。荒天では波・風の影響があり更に難しくなります。機会があれば練習してみてください。
三つよりのロープは普通にコイルしても良いですが、平打ちのロープはキンクが出ないよう8の字にコイルしてください。お家の掃除機の電源コードで試すと分かります。(壊さないように)
ロープ投げと同じ位大事なことは普段からロープを健全に保つことです。端止めが出来ていないロープは端から壊れていき消滅しますが、端がバラケては緊急時使い物になりません。
高杉船長がフェニックス号の舫いロープをアイスプライスとバックスプライスの処理をしてくれました。大人のたしなみですから是非とも挑戦してみてください。
(参考サイト)
三つよりのバックスプライス
http://www1.ocn.ne.jp/~tatsujin/ropework/backsp/index.htm
三つよりのアイスプライス
http://cs.maritime.kobe-u.ac.jp/Rope2/rope/3e/00.htm
見習いTaki
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