堺の環濠5

堺の環壕5

江戸幕府は1603年から1867年まで続きました。少なくとも200年は安泰な世の中だったと言えるでしょう。

 

江戸時代は比較的、分けあったり、助け合ったり、人に優しいのんびりした豊かな時代だったとおもいます。

当時、政治の不正問題も時代劇のように頻発してませんし^_^

 

落語の長屋噺で、誰かが鯛を1匹もらってくると何軒かで分けて最後は骨を出汁にする。

味噌、醤油、酒、米など日用品のほとんどツケで買うことが出来て、半年に一度の節季払い^_^

慰安旅行のルーツ、お伊勢参りや東海道の旅も盛んに行われて歌舞伎、落語など新しいエンターテインメントも拡がっていきました。

 

幕末、国際情勢の変化や外圧が高まり、のんびりした武家社会から鎖国か開国かで日本国内はヒートアップ。ついに1867年大政奉還となり翌年明治の世になりました。

急速に日本は近代化、富国強兵の道を進んでいくのは史実の通りです。

 

さて時代は昭和15年(1940年)、

マッチや砂糖の配給が始まりました。お米の配給は成人1人あたり一日2合です。

 

堺の大魚夜市も中止、大浜の水族館も閉鎖となります。また空襲の延焼を防ぐため大道筋拡張でいきなり立ち退き命令が発せられるなど、

「お国のため」「ぜいたくは敵だ」「欲しがりません、勝つまでは」の言葉と風潮が幅を効かせて、恐ろしい世の中になっていきます。

反対の声を上げるとたちまち「非国民」の差別をうけて特高警察に目をつけられる。。。

 

近代化した日本が資源を確保するには外国と仲良くするしかないのですが、1932年満州国を建国したことで日本は世界から非難されます。

しかし資源を確保したい日本は軍国主義のもと拡張していき1937年日中戦争へ。

イギリス、アメリカ、ソ連など中国に租借地をもつ国と日本は完全に敵対しました。

そして日本はアメリカから石油の輸入を止められてしまいます。

当時の戦時国際法で軍事干渉してはならないとありましたが、世界の国を巻き込んだ太平洋戦争へと突き進みます。

 

1941年12月8日、ハワイ真珠湾攻撃。

宣戦布告の対米通告については諸説ありますが、攻撃のあとにアメリカ側に伝わった為、不意打ちの結果になってしまいました。

これがのちにアメリカの沖縄、本土への容赦ない非戦闘員を巻き込んだ空襲と原爆の投下に繋がったという説があります。

 

資源の少ない日本は短期決戦しか選択の余地はありませんので次々に東南アジアを中心に領土の占領を拡げ、皇民化政策を急ぎましたが

1942年、ミッドウェイ、ガダルカナルの戦いで惨敗。日本の劣勢が色濃くなりました。

 

同じ年の1942年、アメリカボーイング社の大型長距離爆撃機「B-29」の試作機が完成します。

 

全幅 43メートル

全長 30メートル

航続距離 6000km

爆弾積載量 7トン

高度 10000メートル可能

 

日本から遥か遠いサイパンで大量の爆弾を積んで出撃攻撃、帰還できる飛行距離が可能で、航空機を打ち落とす為の高射砲は届かない高度で飛ぶ

高性能の最強爆撃機は日本の継戦能力を失くすのに十分な性能でした。

広島、長崎の原爆投下もB-29です。

 

1944年にはB-29は大量生産に移ります。

 

1945年、沖縄では4名に1名が亡くなる攻撃にさらされ、東京、名古屋、大阪、神戸など主要都市が激しい空襲によりたくさんの犠牲者を出しました。

日本の対空戦闘能力は削がれ、高度1500から3000メートルの「絨毯爆撃」はさらに攻撃の精度を上げて防空壕すら無力となります。

 

堺では1945年7月10日夜中から未明にかけて激しい空爆で3000名からの犠牲者が出ました。とくに竜神橋のあたりは凄惨でした。

堺は1945年3月から8月にかけて合計5回空襲を受けました。

 

被災合計

死傷者 2933名

被災家屋 19106件

被災人口 72439名

 

このうち5回目8月には焼夷弾ではなく機銃乱射で2名の非戦闘員が亡くなっています。

 

「堺」は1399年応永の乱、1615年大坂夏の陣、そして1945年太平洋戦争の3度にわたる「戦争」により大きな被害を受けました。

〜この続きはまた今度〜

Filed under: 堺のお話,観光案内 — kc-sakai 2:36 PM  Comments (0)
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