9月1日 船長見習日誌 「ボラと目があいました」
こんにちは。
本日から船長見習いで参加させていただきます織田です。
ほんの10日ほど前に宗和さんから声をかけていただいて、本日この桟橋に立つことになりました。
朝は激しく雷が鳴っていましたが集合時間の10時にはすっかり晴れて、かわりにすさまじい残暑の日差しとなりました。
さっそく草刈り、幟の組立、ライフジャケット並べなどセッティングを終えて朝礼。
「本日のご予約は昼から2名」
・・・・どうやら今日はのんびりモードらしい・・・
不謹慎ではありますが、新入りの私にとって少しホッといたしました。
さっそくスタッフだけでフェニックス号に乗り込み、テスト走行へ。
小仲船長の操縦のもと友田さんがテンポの良いガイドで進行。
生まれ育った堺の慣れ親しんだ景色を、初めて観る角度ですっかり感激しておりますと突然
「この堺市のマークですがどういった意味が含まれているでしょうか・・・えーっと、ではオダさんどうぞ!」
「はい、和泉、摂津、河内の3つの国のさかいにあることを意味しています!!」
「・・パーフェクトですー、すごいですね~」
まさか前日に「むかしの堺」のたまたま読んだところがでてくるとは思いませんでした。黙っておりましたが。
桟橋にもどり一息ついておりますと高杉班長より「船の操縦をやってみますか」と声をかけてこられました。
「え!!」
練習とはいえ初日にまさか操縦するとは思ってませんでしたので、エエ歳してびっくりしました。
高杉班長、小仲船長とともに沖にでて灯台のあたりで交代して操縦席にすわりレバーを握り
「よし!」と気合をいれ、アクセルオン、40psのエンジンをふかした瞬間
まぁまぁなサイズのボラが1匹船に飛び込んできました。またもやちょっとびっくりしました。
見渡すとボラがあちこちでぴょんぴょん。
そして別のボラがこちらに飛んできて耳の横を掠めていきました。
そのときそのボラと目があいました。きっと「がんばりなさいよ」と、そのボラが言ってくれたんだと思います。
ボラの歓迎を受けたあと船外機のクセ、直進、蛇行など班長の指導を受けそのまま戻り、川に入りました。
そこで川幅の狭いところでのターンや干満時の川の注意点などを入念にご指導いただきました。
気がつくと緊張のあまり全身汗ダク。たぶん2kg半はやせたと思います。
さて午後から予約のお客様が2名お越しになりました。
そのときから快晴だった空に真っ黒い雲がひろがってきたため心配していましたが
出航して間もなく雷雨が。市役所の広報スピーカーからはけたたましく大雨洪水警報発令を知らせていました。
<突然の雷雨でライフジャケットもずぶ濡れに・・・・>
桟橋で心配してましたが、間もなく雨も弱くなりフェニックス号が戻ってきました。
橋で雨宿りして完全にコースを周回できなかったため、返金対応させていただくことになりました。
このお客様は福岡から来られた方だそうです。また乗船いただく機会があることをお祈りいたします。
こうしてあたたかいスタッフのみなさんのおかげで無事初日を終えることができました。
本当にありがとうございます。
よき船長になるよう頑張りますので、これからよろしくお願いいたします。
織田
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