12月9日(土)、浅香山校区地域会館にて、「浅香山校区見守りミーティング」が開催されました。
高齢化が進み、お1人暮らしの高齢者の方や、困ったことを抱えておられる方が増えています。浅香山校区でも従来からそうした高齢者の居場所を提供する地域の活動が活発に行われてきました。最近では認知症カフェや生きがいワーカーズなどの新たな高齢者の居場所を提供する活動も生まれていました。そうした各団体がそれぞれの活動の相互理解を深め、協力体制を築くことで地域の見守り活動につなげることを目的に、今回校区福祉委員会の主催で見守りミーティングを開催することとなりました。
当日は福祉委員や民生委員児童委員など地域の皆さんの他に、校区内の介護保険事業所や病院、保健センターなど、約50名の方が参加されました。
佐々木校区福祉委員長のあいさつでミーティングはスタートです。
第1部では地域で取り組まれている様々な福祉活動の紹介として、校区福祉委員会、民生委員児童委員会、並木の会、認知症カフェの「カフェここいま」の代表の方からそれぞれお話いただきました。
校区福祉委員会では、カラオケや喫茶といった誰もが気軽に集える場の提供や、詩吟、俳画、写経、健康に関する教室など、様々な趣味の教室も開催し、毎月のべ300人以上の方に楽しんでいただいています。
民生委員児童委員会では、地域の身近な相談役としての見守り活動や、災害時に避難することが困難な方を対象とした訪問調査の取り組みなどの発表がありました。
空き家を利用し、高齢者や子育て中の親子を対象としたサロンを運営している並木の会。毎週月曜日にランチや歌声広場、編み物教室などを行う「ふれあいサロン並木」を開催しています。
商店街の一角で誰もが集える「カフェここいま」を運営するNPO法人kokoima。地元の方と一緒になって、カフェの他にも、地域の方からご寄付いただいた衣料品などを販売するリサイクルショップや、手芸品などを扱う障害者作業所「おめでたい」も運営されています。
第2部では、「浅香山校区ってどんな町?」をテーマにグループワークを行いました。
まず、堺第2地域包括支援センターから、浅香山校区の高齢者の現状や相談の傾向などについてお話をうかがいました。
第2地域包括支援センターの圏域の中では、浅香山校区が一番高齢者やお1人暮らしの方が多く、相談件数も多いのだそうです。
それらを踏まえ、5つのグループに分かれ、「浅香山校区の今・昔」をテーマに話し合いました。
昔は何もないところだったけど、今は便利になった反面、人のつながりが希薄になっているといった声が多く聞かれました。一方で、自然なつながりは減っているものの、第一部で紹介のあったような高齢者の居場所は増えているといった声もありました。
また、地域との関わりを拒む人は増えたものの、介護保険事業所や病院などの地域の高齢者との関わりが増えているので、連携・協力できたらといった意見もありました。
あっという間に時間が過ぎ、議論の時間は足りないほど・・・。
地域活動の担い手や、校区内でさまざまな取り組みをする事業所などが一体となって、今後も浅香山校区の高齢者の見守りについて考えていきたいとの想いを共有する有意義な時間となりました。