地親子とは…

◎地親子になろう!プロジェクト
「地親子」とは地鶏、地酒、地ビールといった「地元・地域+名物・名産」のフレーズを文字って作った愛称です。血縁関係だけに縛られずに同じ地元・地域に住む多種多様な人々が「地親子」という枠組みの中で、ゆるやかな子育てコミュニティを作っていくことを目的としています。

1.核家族化→少子化→無縁社会といわれている時代だからこそ
いまの日本社会は核家族化によって3世代家族が2世代家族となり、さらに少子化が進んだことで、一家族に父と母と子の3人だけ…といった非常に希薄な血縁コミュニティとなっています。家族であればケンカやトラブルも発生するでしょう。そうしたときに「まぁまぁ」といって仲介の役割を果たしていた多種多様な血縁者(それは例えば祖父母であったり、叔父や叔母であったり、ときには甥や姪、兄弟姉妹であったりします)がいなくなったことで、父も母も子も余裕がなくなり、お互いにわかりあえないことに思い悩み、孤立化している現状があります。また子育てを終えたシニア世代はもっと深刻で、子供がいなくなると到底、父と母と子といった最小単位の血縁コミュニティを維持することは不可能で、熟年離婚や孤独死といった無縁社会の問題に直面しています。こうした問題を解決するために、行政などでは子育て支援や介護支援といった、さまざまな取り組みが行われていますが、こうした社会問題を解決するのは行政だけの役割ではなく、民間ベースでも何かアクションを起こすことができるはずです。そこで「子育て(親育て)すること」を、親子という血縁コミュニティの枠組みだけに留めるのではなく、その枠組みを少しだけ拡大して、地元や地域に密着しているコミュニティ・スペースに集まる老若男女のみんな=「地親子」で、ゆるやかに取り組んでいこう!…というのが当プロジェクトの趣旨です。

2.昔はあった!まちで育てる子育てコミュニティ
じつは江戸時代の大阪の町衆には「軒親(のきおや)」という制度がありました。これは仮に長屋に捨て子があった場合には、長屋のコミュニティ全員が「軒親」になってそれぞれお金を出しあって、その子を育てていこうというものでした。「まちの子供はまちのみんなで育てる」という子育てコミュニティが、かつての日本・大阪にはあったということです。ところが現状の日本社会では、子育てはお母さんやお父さんがするものという概念が先行していて、それが結果、お母さん、お父さんの不安を生み出し、いろいろな社会問題を生み出しています。いろんな「地親子」が集い、いろんな遊びやゲーム、学びのイベントをすることで、その地元・地域らしい子育てコミュニティが形成されていく。その結果、このまちなら安心して住めると新しい「地親子」が増えてくる。「地親子」を提唱し、増やすことは、そのまちを元気にしよう!活気をもたらそう!というプロジェクトでもあります。