☆ボランティア連絡会☆「さわる絵本」で心を豊かに~ボランティアグループ「つづみ草」の活動~
西区さかいボランティア連絡会に加盟されているグループのみなさんの活動を順次紹介しているシリーズです。
9月9日(月)鳳南校区にある「西一会館」にて開催されたボランティアグループ「つづみ草」の定例会にお邪魔しました。
「つづみ草」の主な活動は「さわる絵本」作りです。
「『さわる絵本』とは、絵本と触れ合う機会が少ない視覚に障害のある子どもたちと一緒に楽しめるよう工夫して生まれました。絵の部分は描かれているものにふさわしい色、形、手触りの材質でぬいぐるみを薄くしたような形に作り、厚紙に張り付けます。文章の部分は墨字と点字の両方で示します」(西区さかいボランティア連絡会ボランティアグループ活動誌より抜粋)
・・・う~ん、どのようなものでしょうか?想像が膨らみます。
この日はメンバーさんによる制作現場を見学させていただき、「さわる絵本」の実物を手にすることができました。
表紙をめくると・・・
わかりますか?
にわとりの羽根、家の外壁、手のひらの爪の部分・・・
いずれも本物により近い材質で作っておられます。
こちらの絵本は、くまさんが服や帽子などを順番に着てお出かけをします。
ページをめくるたびに、くまさんの支度が整う様子が、目を閉じていても伝わります。
「『つづみ草』は昭和51年に結成された非常に歴史のあるグループです。『さわる絵本』制作の他にも年3回程度視覚支援学校を訪問し、さわる絵本の朗読もしています。大阪市内の『さわる絵本』 制作グループとも定期的に交流し、技術の向上に努めています」とは、メンバー川上さんからのお話です。
「さわる絵本」はただ単に「視覚に障害のある子どもたちが読める本」という役割だけではなく、その手触りとそばにいる人の声掛けやぬくもりを通して子どもたちの心をより豊かにするものと思われました。
もちろん「つづみ草」メンバーのみなさんの優しさがたくさん詰まっている「さわる絵本」は、手にする大人たちの心も癒してくれるでしょう。
「つづみ草」の活動や視覚に障害を持つ方々へのボランティア支援についてのご相談は、ぜひ一度社協西区事務所までお問い合わせください。