2009 年 5 月 28 日
インターユース堺・消防プロジェクト(2006~2008)について①
2006年から2008年にかけてインターユース堺が実施した国際貢献活動「住民組織による消防・防災体制づくりのモデルプラン作成事業」について紹介したいと思います。
マレーシア・サラワク州の先住民族イバンの住居は、「ロングハウス」と呼ばれ、木造高床式の長屋形式で、20~60世帯が一つの建物で共同生活をしています。
ここでは、住民の重大な関心事の一つに「火災」があります。ロングハウスは建物の構造上、出火すると急速に火が回り、ほぼ全焼してしまうことが多いです。また、銀行預金や火災保険などの習慣がないため、建物が焼けてしまうと、全財産を失うことになります。また、ロングハウスはサラワク州の熱帯雨林に点在しているので、公設の消防隊のアプローチは困難であり、消火用に使える水道施設も備わっていないところが多いのが現状です。
そこで、私たちインターユース堺は、堺市・堺市教育委員会の後援のもと、堺市消防局、特定非営利活動法人アジアボランティアセンター(AVC)に協力いただき、現地のNGOであるSociety of Christian Service(SCS)との協働で、消防に関するプロジェクトチームを結成し、2006年から2008年の3年間に、イバンの人々の『自立支援』及び『人材育成』を目的として「住民組織による消防・防災体制づくりのモデルプラン作成事業」に取り組みました。
次回は2006年度の活動について紹介したいと思います。
Filed under: 未分類 — ⅠYS事務局 2:06 pm
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