迷いの介護休暇(第15回) 松本敏子さん

介護休暇がくれたもの

初めて月給をもらったとき、こんな好きな仕事をして、給料をもらっていいのだろうかと感じた。「給料もらわなくても先生をやっていたい」と思っていた。今でも、私の周りにそんな若者はたくさんいる。しかし、そんな考えの人だったのに早々に教職を離れてしまった人もたくさんいる。教師だけが人生じゃないけれど、学校や教育現場がそういう状況であることがとても寂しくてならない。人間、がんばれる年齢と、もうがんばれない年齢があることもわかってきた。それはどうやらその人の生き方にかかっているらしい。

結婚をする時、母は「女は絶対に職を捨てるな」と言った。「お金がないと、しなくてもよい喧嘩をせねばならなくなる」と。恋で盲目だった当時は理解できなかったその言葉は、歳を経て、実感できるようになった。お金がなかったら喧嘩になっていたであろう場面に多く遭遇した。お金で解決できる余裕もありがたかった。

介護休暇に入ってすぐの春、半べそかいて訪ねて行ったら「悩んだときはいつでもおいでよ」と優しく言ってくれた喫茶店のマスター。「相談にはようのらんけど、話を聞くだけやったらいつでもするで」自分が悩みぬいた過去がなかったかのように、奥さんの横で笑ってくれた。

いつも電話やメールで励ましてくれた友人達、研究会仲間。近隣の人や親戚やディのスタッフの方達&一年間独り暮らしを満喫しきったダンナちゃん。一人で生きているのではないというのはこういうことなのかとドラマの主人公のように感じられた。 (つづく)

(ほーぷレター2013年11月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 10:37 AM  Comments (0)

アマゾン紹介料の報告とお礼

泉ヶ丘ホープのホームページに設置されているamazonの検索窓を通して、10/16~11/15の1か月間で、合計43件、75,730円の商品の購入があり、これに対して、amazon社より2,907円の紹介料入金を受けました。
amazonユーザーの皆さまのご協力に、心より感謝申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

~アマゾン(Amazon.co.jp)で商品を購入される方への、ご協力のお願い~
Amazonでお買い物される時には、泉ヶ丘ホープのホームページを通ってからご購入下さい!
①泉ヶ丘ホープのホームページ(http://i-hope.info/)の一番右下に、Amazonの検索窓が設置されています。ここの「キーワード」欄にお探しの商品類を入れて検索すると、Amazonのページに飛びます。
②最終的に購入された商品代金の約3%に相当する金額が、商品紹介料として、Amazon社から、泉ヶ丘ホープに入金されます。
※紹介料の支払い(寄付)にあたって、支払う主体はAmazon社なので、ご購入者の金銭的な負担はゼロです(無料で寄付にご協力頂けます)。

Filed under: お知らせ — 55hope 10:30 AM  Comments (0)

先日、ほーぷサロンで開催した「ほーぷ秋祭り」、栂文化会館で開催した映画「ワーカーズ」自主上映会は、ともに多くの方のご協力とご参加を得て、無事終えることができました

先日、ほーぷサロンで開催した「ほーぷ秋祭り」、栂文化会館で開催した映画「ワーカーズ」自主上映会は、ともに多くの方のご協力とご参加を得て、無事終えることができました。皆さまお一人おひとりに、心より感謝申し上げます。
映画上映会の後の「おしゃべり会」で、「ワーカーズでは、普通の会社だったら、すごく料金が高くなるか、とても経済的に見合わないといって諦められるようなことでも、私たち自身が大事にしたいことに、多くの手間をかけることができる」「でも、組織としては、経済的に破たんせずに、継続していかねばならない」というコメントがあり、まさに日々、この二つの狭間でもがいている現実を共有できたことに、心強さも感じました。
「協同」の時代です。分断された個人は、とても弱いです。組織も、個人も、互いに情報、手間、お金を融通しあい、つながりあって、生きていかねばなりません。いま置かれた場所で、一歩前へ踏み出しましょう。(代表理事 中村義哉)

(ほーぷレター2013年12月号より)

Filed under: ほーぷレター,代表より — 55hope 10:26 AM  Comments (0)

歌のサークル コンサート 御礼・ご報告

10月10日の歌のサークルの時間に、泉ヶ丘ホープボランティアコンサート、メゾソプラノ福岡夏絵「愛を歌う」を開催いたしました。夏絵先生の美しい歌声による懐かしい童謡や抒情歌、アフリカの太鼓、ウィンドベル、レインスティックなど、楽器のハーモニーも楽しませていただきました。朗読、手話もご披露くださり、ドイツ語の歌詞指導も賜り、参加者の皆さんとご一緒に「野ばら」を合唱しました。
多大なるご協力のおかげで、大勢の方と和やかに交流のひとときを持つことができました。ご厚情に心より感謝申し上げます。(山室とも子)

~歌サークル~

泉ヶ丘ホープ(ほーぷ広場)>>アクセス
開催日時/毎月第1土曜日13:30~15:30

泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>アクセス
開催日時/毎月第2木曜日13:30~15:30

参加費用/500円
企画担当/山室・牧瀬

Filed under: 地域交流 — 55hope 3:06 PM  Comments (0)

アロマ教室~保湿~

暑かった夏も終わりを告げ、これからは乾燥が気になる時期ですね。夏には日焼け、冬には乾燥と1年を通じてお肌の保湿は欠かせません。季節の変わり目は肌の調子にも注意が必要です。外気の変化に直接触れる肌は最もダメージを受けやすいのです。寒くなると更に肌の乾燥に拍車がかかり肌トラブルを起こしやすくなります。又、室内のエアコンなどの影響で、同じように乾燥してしまいます。状況に合わせ、保湿ケアが大切ですね。

・肌の炎症を抑える作用と抜群の保湿効果を兼ね備えているシアバター。
・傷ついた皮膚や粘膜・血管を修復して保護する作用のカレンデュラオイル
・アンチエイジングに効果的と言われる精油

これらのチカラを借りて、自分だけの保湿クリームを作ってみませんか?(堀田邦子)

~アロマ教室~
物作り(クラフト)だけでなく、香りが単なる良い香りで終わるのではなく、予防療法にとても良い事を皆さんに知ってもらえたらと思っています。皆さんもアロマのある生活を体験してみてください♪ お待ちしております。
「保湿クリーム」作成
開催日時/2013年11月23日(土)10:00~12:00
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷ広場)>>アクセス
参加費用/1,500円 (材料費込み・ハーブティー・手浴付き)
企画担当/堀田邦子
* 予約が必要です。参加ご希望の方はホープへご連絡下さい。

~アロマトリートメント~
ほーぷサロン(旧小林クリニック)でアロマトリートメントを始めます。
開催日時/第3金曜日 10:00~16:00
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>アクセス
トリートメント代/1,500円
企画担当/堀田邦子
* 予約が必要です。参加ご希望の方はご連絡下さい。
お問合せ/・0725-57-5399(堀田)

Filed under: (貸)アロマ教室,地域交流 — 55hope 3:02 PM  Comments (0)

本の紹介と11月の読書会へのお誘い

日本ケアラー連盟「ケアラーズカフェの立ち上げモデル実践」『ケアラーを地域で支えるツールとしくみ』第4章、2013年)
泉ヶ丘駅前で8月からスタートした「ケアラーズカフェわっ香」、もうお立ち寄り下さいましたでしょうか。おかげさまで、開店以来、多くの方においで頂き、日によってはランチが完売の日もあるとの嬉しい悲鳴も届いています。(まだの方は、ぜひどうぞ!
ランチタイムだけでなく、午後2時以降の喫茶タイムでも、お待ちしています。)今月の読書会では、先月の「カフェ・デ・モンク」に引き続きのカフェばなし、「ケアラーズカフェの立ち上げモデル実践」を題材に、地域でさまざまな介護者を支援する仕組みについて、その実情と今後の課題を考えてみたいと思います。
近年、全国的な興味と注目を集める「ケアラーズカフェ」。他の地域では、いったいどのようになっており、何が知られているのか。日本ケアラー連盟による調査研究報告書の1章です。インターネットでダウンロードできるので、ご興味のある方は開いてみて下さい。

http://carersjapan.com/carereresearch2012.html

11月の読書会
「ケアラーズカフェの~」
開催日時/2013年11月9日(土)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷ広場)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

迷いの介護休暇(第14回) 松本敏子さん

介護休暇がくれたもの

まだみんなが職員室で仕事をしている時刻に夕食をとるのは心苦しかったが、勉強にも仕事にも追われない小学生の頃の感覚を思い出し。今日のトラブルをどう解決しよう、明日の授業をどう展開しようと思い悩まないでいい夜は平和だった。実家の不要なものを全て片付けてリフォームし、父の十三回忌をし、母と一年間通った病院も3月22日が最後になる。仕事を離れるとやりたいことが思う存分できると思っていた。今まで読みたくても読めずにいた本を高知から段ボール1箱分持ってきた。帰るときは読めずにたまった本が段ボール3箱分に増えていた。笑える。やろうと計画していた半分は頓挫した。「時間があったらやろう」と思っていることは、「時間があってもやらない」とわかった。制約がないということは、「好きなこと・したいことしかしたくない」のだとわかった。時間があると時間を無駄に使うこともわかった。決断に時間をかけすぎてしまうこともわかった。ストレスが無いということはまた、成長もないことだということもわかった。それでも、自分と自分の家族のために一日の時間を使えるのは幸せだった。「お金が無くても幸せ」というのは違うなと思った。お金があれば幸せとは限らないけれど、お金がなくては幸せにはなれないと感じた。たくさんはいらない。でも、暮らしていくにはお金は必要で、それを稼ぐためにはやはり働かねばならない。 (つづく)

(ほーぷレター2013年11月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 2:52 PM  Comments (0)
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