すっかり季節も秋めいてきて、肌寒くなってきましたね。皆さん風邪を引いたりされていませんか?
さて、今年度4回目となりました堺市市民後見人バンク登録者現任研修会を、堺市総合福祉会館4F第3研修室にて10月18日に開催致しました。
冒頭で肌寒く、と言いながら当日は気温が上がってしまい、会場が少し暑く感じましたね。
今回は、権利擁護サポートセンターでスーパーバイザーを担当頂いている、上田晴男氏より「障害者差別解消法と合理的配慮」について講義頂きました。上田氏は皆さんもご存じ(?)堺市権利擁護サポートセンターにて前年度まで所長を担当頂いていました。
いつもの軽妙なトークを交えて、差別解消法の概要や実情について解説頂きました。
「障害者」差別禁止法となっていますが、この法律については私たちの生活にも大きくかかわってくるものとなります。特に、障害をお持ちの方への配慮に特化したものという訳ではなく、誰もが使いやすい「ユニバーサルデザイン」のような商品、設備を整えるというところにポイントがあります。
例えば、最近病院や空港などで、床に色分けした矢印で案内がされているものもこれに当たると思います。
また興味深いエピソードも語って頂きました。ある駅での出来事です。視覚障害の方が点字ブロックに沿って歩いていました。するとブロックの上に立ってスマホをいじっている乗客。側まで来ても気づいてくれなかったため、視覚障害の方が何とかうまくよけて先へ…そしてまた1人…3人目を避けたところで――
その方は線路へ転落してしまいました。
幸い電車は来ず助かったそうですが、こうした何気ない「無関心」が思わぬ事態を招く、ということを心に留めておくべきだと感じました。
障害に対しての理解はもちろん、障害のある方々が生活するうえで何か不便なところはないか?など、街中などで探してみてはどうでしょうか。新たな発見があるかもしれません。