本の紹介「しずこさん」
表紙の「しずこさん」の写真が若い頃の母に似ている気がして、思わず購入しました。
直線立ちのワンピースやビーフシチューは、母が「暮しの手帖」を見ながら作っていたような気がします。ミルクティーは「ポットに一つ、あなたに一つ」と言いながら入れていたし、ストーブは「ブルー・フレーム(アラジン社)」を使っていました。
私自身は、ほとんど読んだ記憶がないのに、母を通して私の中に「暮しの手帖」が息づいていることに気づき、なんだか不思議な気持ちになりました。「女の人を元気にしたい」と考え、「物やお金がなくとも、暮らしをもっとおしゃれに豊かにする知恵と工夫を集めた雑誌」を創った大橋鎭子さん。私にとって、ほーぷに関わっている方みんなが“大橋鎭子さん”に思えてきて、にんまりしています。本物の大橋鎭子さんはどのように生きていかれたのか・・・まずは明日の朝も見なくては・・・。
(森嶋直子)