本の紹介と5月の読書会へのお誘い

ワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパン(WNJ)『小さな起業で楽しく生きる~仲間と始める地域協働ビジネス』(ほんの木、2014年)
3月号から今号まで、「ワーカーズ・コレクティブ全国会議in大阪」の報告が掲載されています。2月に開かれたこの会議の当日、参加者への「お土産」として配られたものが、日本のワーカーズを紹介する最新刊である本書です。
皆さんは、「月3万円ビジネス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、発明家の藤村靖之さんが次のように提唱する、新しい仕事のあり方です。――“「月3万円ビジネス」というのは、月に3万円しか稼げないビジネスのことです。いいことしかテーマにしません。このビジネスはたくさん有ります。なにしろ月に3万円しか稼げないので、脂ぎったオジサンは見向きもしません。……「月3万円では暮らせないぞ!」と思うかもしれません。ならば「月3万円ビジネスを10個」というのはどうでしょうか。月30万円の収入になります。支出が少ない生活を愉しむことを重ねれば、「月3万円ビジネスを5個」でもお釣りがくるかもしれません。”
こういった働きかたは、組織でもひとりでも、十分可能な話(しかも、楽しい!)。あなたは、「月3万円ビジネス」をどのように組み合わせて、あなたの考える「いいこと」「ビジネス」「暮らし」を成り立たせ(てい)ますか?
私たちは、ワーカーズです。

☆第49回読書会:6/5(木)午後2時~3時半頃:『小さな起業で楽しく生きる』藤村靖之『月3万円ビジネス』(晶文社、2011年)。

5月の読書会
『こんな夜更けに~』『独居老人スタイル』
開催日時/2014年5月1日(木)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

本の紹介と4月の読書会へのお誘い

渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ――筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』 (北海道新聞社、2003年)
お待たせしました。講談社ノンフィクション賞と、大宅壮一ノンフィクションをダブル受賞した、「地域で暮らす」本の金字塔の一冊です。
しばらく薄めの本を選んできたので、400ページを超える単行本である本書を選ぶのは、少しためらいがあったのですが、すでに読み始められている方々に尋ねると、「これ、面白いよ!」と楽しんで下さっているご様子なので、心強く思わせられました。実際、この本、とっても面白いです。人も世の中も、両方、すごい!
4月と5月は、分厚い本を2冊、2か月かけて取り上げます。もう1冊は、 都築響一『独居老人スタイル』(筑摩書房、2013年)。この本の帯には、 こうあります:「ひとりで生きて、なにが悪い!」。おうよ、独居上等!

☆第48回読書会:5/1 (木)午後2時~3時半頃:『こんな夜更けに~』『独居老人スタイル』。

4月の読書会
『こんな夜更けに~』『独居老人スタイル』
開催日時/2014年4月3日(木)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

本の紹介と3月の読書会へのお誘い

谷川俊太郎(文)・松本大洋(絵)『かないくん』(東京糸井重里事務所、2014年)
今月は、先月に引き続き、絵本を取り上げます。御大・谷川俊太郎さんの最新刊。イラストは、あの松本大洋さん! いや~、わくわくしますね~。
「ある日、ともだちのかないくんが学校を休んだ。かないくんは親友じゃない。ふつうのともだち。日常に訪れた、はじめての“死”。死ぬって、ただここにいなくなるだけのこと?」という惹句(じゃっく)自体、死をめぐる小噺においては、よくある話。そんな感じかな、と思いながら読み始めてみたら・・・。
いやー、まさか、こういう展開が来るとは! 谷川俊太郎さん、すごいです。この文章を書いたときは80歳だったはずなのに、なんて柔軟で、みずみずしい感性なんだろう。谷川俊太郎さんの、谷川俊太郎さんたるゆえんを垣間見せられた気がします。
今年を代表するかもしれない、幸せな出会いの1冊でした。皆さんにも、よい読書との出会いがありますように!

☆第47回読書会:4/3 (木)午後2時~3時半頃:『こんな夜更けにバナナかよ』(予定)。

3月の読書会
「かないくん」他、引き続き絵本の持ち寄り。
開催日時/2014年3月6日(木)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

本の紹介と2月の読書会へのお誘い

カーリ・ヴィンイェ『ペッレと二枚のてぶくろ~死についての本』(2003年、イーブック出版) 今月は、少し久しぶりに絵本を取り上げます。

乳幼児突然死症候群(SIDS・ゆりかごの死)は、今どれくらい認知されているのでしょうか。また、子どもは、死にどのように接し、どのように理解していくのでしょうか。「理不尽な死」――理不尽でない死は、おそらくどこにも存在しないけれど――を、人はどのように理解し、受け入れ、乗り越えてきたのでしょうか。
『葉っぱのフレディ』の死が、人生の四季を経た人のものだとすると、この本は、その春に向かおうとしている人のそれです。ノルウェーで最も愛されているという児童文学者、カーリ・ヴィンイェの作品です。
今月も、お好きな絵本をお持ち寄り下さい。

☆第46回3月の読書会:3/6 (木)午後2時~3時半頃:渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』(北海道新聞社、2003年、予定)。

2月の読書会
「ペッレと二枚のてぶくろ」
開催日時/2014年2月6日(木)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

本の紹介と12月の読書会へのお誘い

今月は、少し久しぶりに、障害者関連の本を取り上げます。

衆議院議員時代に政策秘書給与の流用事件を起こし、後に実刑判決を受けて服役した、山本譲司さんのことを覚えておられるでしょうか。山本さんは、服役した刑務所で、「触法障害者」(法に触れて服役した障害者たち。実際には、自力で就労して生活基盤を確保することが難しく、身元引受人や受け入れてくれる福祉施設もないために、くり返し刑務所に入ることで生き延びているような障害者)の世話をします。出所後、彼はヘルパー2級の資格を取り、ホームヘルパーの仕事を始めました。そして、刑務所での生活でともに過ごした累犯障害者たちの姿に迫ったノンフィクションが、本作です。

「俺ね、これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかったと思っているんだよ」(満期出所を目前にした一人の障害者が口にした言葉)――私たちの社会が、どういう場所なのかを垣間見させてくれる、いい本です。文庫版も出ているので、ぜひ手に取ってみて下さい。

※読書会の場所と日時が変更になっています。今後は、サロンで毎月第1木曜日開催です。

12月の読書会
「累犯障害者」
開催日時/2013年12月5日(木)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

本の紹介と11月の読書会へのお誘い

日本ケアラー連盟「ケアラーズカフェの立ち上げモデル実践」『ケアラーを地域で支えるツールとしくみ』第4章、2013年)
泉ヶ丘駅前で8月からスタートした「ケアラーズカフェわっ香」、もうお立ち寄り下さいましたでしょうか。おかげさまで、開店以来、多くの方においで頂き、日によってはランチが完売の日もあるとの嬉しい悲鳴も届いています。(まだの方は、ぜひどうぞ!
ランチタイムだけでなく、午後2時以降の喫茶タイムでも、お待ちしています。)今月の読書会では、先月の「カフェ・デ・モンク」に引き続きのカフェばなし、「ケアラーズカフェの立ち上げモデル実践」を題材に、地域でさまざまな介護者を支援する仕組みについて、その実情と今後の課題を考えてみたいと思います。
近年、全国的な興味と注目を集める「ケアラーズカフェ」。他の地域では、いったいどのようになっており、何が知られているのか。日本ケアラー連盟による調査研究報告書の1章です。インターネットでダウンロードできるので、ご興味のある方は開いてみて下さい。

http://carersjapan.com/carereresearch2012.html

11月の読書会
「ケアラーズカフェの~」
開催日時/2013年11月9日(土)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷ広場)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

本の紹介と10月の読書会へのお誘い

10月の読書会では、参加者の方のご提案を受け、磯前順一「被災地に胎動する新たな宗教性-「カフェ・デ・モンク」をめぐって」(『世界』2013年10月号)を取り上げます。泉ヶ丘駅前で先日から始まった「ケアラーズカフェわっ香」もそうです
が、「心のケア」は、私たちの時代の欠かせない一部を、確実に担っていくと思われます。

この短編は、東北の被災地支援として、宗教者が自発的に始めた「カフェ・デ・モンク」(モンクとは、僧侶の意)という軽トラックによる移動喫茶、さらにはFM番組の活動を通して、新しい宗教性、心のケアを問いかけます。この機会に、私たちの時代の新しい宗教性の萌芽に、触れてみませんか?

10月の読書会
「被災地に胎動する~」
開催日時/2013年10月12日(土)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷ広場)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

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