本の紹介と7月の読書会のお知らせ
7月の読書会では、ついに! カズオ・イシグロの一番新しい作品である『忘れられた巨人』を取り上げます。「記憶」が鍵となる作品を出し続けるイシグロですが、この作品の中心となるのは、物忘れが深くなるのが自然な世代の、老夫婦です。「忘却」をあなたはどう生き、どう愛しておられますか? 読書会に参加した後に、課題本を手に取るのもアリです。お茶を飲みがてら、気軽にお越しください。8月は休み、9月は石牟礼道子『苦海浄土――わが水俣病』、10月は「AI(人工知能)」の予定です。(中村)
★第90回読書会:7/14(土)10:30~12:00 テーマ : 『忘れられた巨人』、カズオ・イシグロ
※課題本以外の本のご持参・ご提案も大歓迎です。
☆読書会
開催日時/第2土曜日10:30~12:00
開催場所/ほーぷサロン
参加費用/一般参加600円・利用会員500円

6月の読書会では、白石恵美『「中国残留孤児」帰国者の人権擁護――国家という集団と個人の人権』を取り上げます。図書館を使った“調べる”学習賞コンクール高校生の部で、文部科学大臣奨励賞を受け(つまり高校生の個人研究です!)、著者が18歳で急逝された後に出版されたものです。泉北でも「帰国者」が多く住まわれていますし、最近では強制不妊手術の問題など、国家賠償訴訟と個人の人権擁護をめぐるニュースが重なります。
5月は、今年亡くなったアメリカのファンタジー作家、アーシュラ・K・ル=グインの『影との戦い』を取り上げます。
表紙の「しずこさん」の写真が若い頃の母に似ている気がして、思わず購入しました。