本の紹介と6月の読書会のお知らせ
第99回の開催となる6月は、朝日新聞選「平成の30冊」の中から、辺見庸『もの食う人びと』が選ばれました。“You are what you eat”(あなたはあなたが食べたものでできている/人は食によって決まる)と言われますが、まさにその通りだと思わせられた経験が、皆さんにもおありではないでしょうか。
人は何を食べ、どう食えないのか。“食えない自分”のことも考えながら、想像力と言葉の翼を広げ、飛んでみませんか?
初めての方もお久しぶりの方も、どうぞお気軽に。お待ちしています。
★第99回読書会:6月8日(土)10:30~12:00
辺見庸『もの食う人びと』。
※課題本以外の本のご持参・ご提案も大歓迎です。
☆読書会
開催日時/第2土曜日10:30~12:00
開催場所/ほーぷサロン
参加費用/一般参加600円・利用会員500円

1月は、12月のテキストと少し関連して、野崎昭弘『詭弁論理学』(中公新書)、香西秀信『論より詭弁~反論理的思考のすすめ~』(光文社新書)などを材料に、<論理>の世界を気軽に旅してみたいと思います。名著の誉れ高い2冊ですが、これ以外にもいろいろありますので、手に取りやすい本を選んで頂ければと思います。「知は力なり」から、「無知は力なり」へと世界が変わりつつある昨今、”屁理屈”を笑い、楽しんでみませんか?
10月の読書会では、「AI(人工知能)」を取り上げます。地震や水害等のハザードマップへの理解が求められて久しいですが、現実には、「私はきっと大丈夫、何とかなるだろう」ですよね。でもいったん起きれば、私だけが影響を受けない理由はないわけで……。私は、将来の自分が災害に遭遇する確率と、数年のうちにAI社会を生きていくことになる確率では、後者の方がずっと高いと思っています(というか、AI社会の扉はもう開いている)。この機会に、AI社会のハザードマップを眺めて、おしゃべりしませんか?
9月の読書会では、今年2月に亡くなった石牟礼道子さんの代表作、『苦海浄土――わが水俣病』を取り上げます。