インターンシップ体験記 帝塚山学院大学 中井彰子さん
1日目はすごく緊張したのを覚えています。どんな風に話せばいいのか、どんな風に動けばいいのかというのが全く分からなかったこともありましたが、いつの間にか時間が過ぎて行きました。1日目の午前、利用者さんたちが来る前にいろいろと説明を聞いて“利用者さんを一人にさせないこと”“立つことよりも、同じ視線に合わせるように座る”ということが頭にインプットされ、それだけは何が何でも守ろうと必死にしていたのを思い出します。
1日目では本当に全体的な流れしかつかめませんでしたが、リハビリ体操や口腔体操といった、体を柔軟にしていくことをしているのかと思いました。ご飯を食べる前に必要なことや、身体をあまり動かせていない利用者さんたちのためのリハビリ体操。利用者さん自身もチラシでゴミ袋を作って、それがデイサービスにあるごみ箱の袋になっていたりと、利用者さんたちに受動的にさせるだけではなく、利用者さんにも積極的に行動できるデイサービスなのだなと感じられました。
利用者さんと話している間に少しの沈黙がとても不安でしたが、アットホームな感じで、日が過ぎていくにつれ、その沈黙は必要なことだと、お話をしていくうちに気付きました。利用者さんにも利用者さんのペースがある、そういった距離感が、10日目の最終日にようやっと馴染んできたので、もう終わってしまうのかとすごく寂しかったです。
デイサービスだけではなく、訪問介護に同行させていただいたり、事務作業などでひっきりなしに電話が鳴っていたり、スタッフさん同士でずっと議論をしていたりといったのを見ていると、現場も大切ですが、事務というバックアップがあるからこそ、まとまって動けるのだということも理解できました。
スタッフさんや利用者さんたちが暖かく優しくて、いろいろなお話しをして行動するという、あっという間に過ぎていった10日間。こんなにも暖かい場所があり、そこに一時的でもいられたことは、本当に自分にとってすごくいい経験ができたと思っています。10日間という短い期間でしたが、ありがとうございました。