ホープレター3月号 巻頭言(亀山)

春の光に、梅薫る頃となりました。

去る1月、堺市内にて3名の著名な方々の講演会があり、好奇心いっぱいな私は、いそいそと出かけてまいりました。
まず初めに、山極壽一氏の「サル化する人間社会」・・・現状はルールが優先する社会になり、共感、信頼関係の消失が起きている。家族の存在意義(共同保育、ともに食事、行動し、他者の気持ちを知る)を再認識する必要があるとの話でした。ゴリラにほれ込んだというだけあって、人間離れした大きさを感じました。

次に、上野千鶴子氏の「日本の女性は幸福になったか?」・・・女性活用、労働問題(非正規雇用で使い捨てるというやり方)等について率直、ウィットにとんだ話でした。おひとり様の極意は、<一人で抱え込まない、テンパらない、壊れない、弱者はつながり、支え合うこと>とのこと。

3人目は、中沢新一氏の「アースダイバー堺」・・・太陽の運行(東西軸)を基にしてつくられた大阪、堺の成り立ちを、歴史、文化、芸能、宗教、神話などの、幅広い視点からの話でした。とても興味深い内容でしたので、また、続きを聴きたいと思っています。

みなさんも、寒さに負けず、お出かけくださいね。

Filed under: ほーぷレター — 55hope 10:22 AM
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