インターンシップ体験記 プール学院大学大学院国際文化学研究科 ゴウニチカクラクさん

9月15日から9月30日までの土日を除いた9日間、NPO法人福祉ワーカーズほーぷで、サービス・ラーニングを行った、プール学院大学大学院国際文化学研究科のゴウニチカクラクです。一週間というごく短い期間の日本の福祉現場での体験でしたが、私の留学生活にとってとても意義があると思いました。それはモンゴルと中国では、社会福祉が日本と比べると遅れているからであります。

本格的なスタートの前に、一度見学の形で現場を訪れたことがあります。理事長と会って、利用者とスタッフの様子を見て、とてもほっとしました。現場の雰囲気が和やかに感じ、利用者とスタッフが優しい印象を与えました。体験してみたら、印象と同じように、みんながとても優しかったです。

ほーぷにサービス・ラーニングに行って非常に印象に残ったことは、利用者一人一人を丁寧に扱っていることです。この「丁寧さ」は、私の立場(外国人、留学生)から見ると、とても考えられないぐらいに感じ、でも福祉現場の肝心の問題じゃないかと思われ、それを実践の現場でやり遂げるのは、非常に難しいと思いました。ほーぷではこれが達成されていると考えます。(この丁寧さは、日本人の立場からは、当たり前と考えられるかもしれません)。

ほーぷから見て、日本の福祉現場全体は相当充実していると思います。例えば、サービス、内容、利用環境などいろいろな面が整っており、利用者が安心して使えるようになっていると思います。最後に、この9日間でお世話になったみなさん方に心から感謝します。

Filed under: デイサービス,見学・体験報告 — 55hope 3:24 PM  Comments (0)

ちょっくらわくわく祭り

11月15日(土)に、ビッグバン前広場で開催されました。ほーぷとしては初めての参加で、バザーで出店しました。前日は寒かったので心配しましたが、田窪(たくぼ)実行委員長の日頃の行いがよかったのか、当日は冷え込むこともなく、さわやかな秋晴れの下、たくさんの来場者で賑わいました。

開催に際し、心のこもった品物を寄せて下さいました皆様、お手伝いに来て下さった皆様、誠にありがとうございました!!(中島)

収入:28,880円 支出:8,491円
利益:20,389円

Filed under: お知らせ — 55hope 3:11 PM  Comments (0)

今年最後の号となりました

1年間をふり返って
今年最後の号となりました。ほーぷのご利用者・ご支援者の皆さま、そしてワーカーの皆さん、1年間大変お世話になり、ありがとうございました。
皆さんにとって、この1年は、どんな年だったでしょうか。
今年は、私がほーぷの代表になって2年目の年でした。ふり返ると、前の年に増して厳しい公私の環境に愕然とするところもありますが、ほーぷのガバナンス(組織や社会に属するメンバーが、主体的に関与する、意思決定、合意形成のこと)という観点からは、案外、自然でよかったような気もします。

「私」「あなた」の意見が通らない理由
私たち(とくにワーカーズ・コレクティブ:働く人の協同組合、市民事業体)が取り組むべき課題と向き合った名著、湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日新聞出版、2012年)に、こんな言葉が出てきます。
「自分たちは要求はする、しかし調整はしないという態度は、結局「誰かが調整してくれ。ただし、自分の要求を通すように」と言っていることと変わりません。しかしそれは、正反対からも同じように要求している人がいる(傍点原文)以上は、実際問題としては不可能です。
結果は、誰かが調整するか、誰も調整しなければ機械的な多数決で、数の多いほうの意見が通らざるを得ません。たとえ結論が自分の意向と違っ
たとしても、複雑な利害関係があることはわかっているのに調整を嫌がった以上は、自ら招いた結果だと言わざるを得ません。」(p.51)

面倒くさくて、うんざりして、疲れることは、誰だってしたくない
ではなぜ、私たち自身が、その調整に乗り出すことができないのでしょうか。なぜ自らが担うことを嫌がってしまうのでしょうか。
それは、私たちに、それについて考えたり、学んだり、自由に意見交換したりする時間と空間がないからだ、と湯浅さんは指摘します。また、民主主義というシステムが、面倒くさくて、うんざりして、そのうえ疲れるシステムである以上、投げ出したくなるのが人情だ、自分で他人と調整するのは大変で、誰かがその面倒くさい作業を担ってくれた方が楽だ、とも認めます。

私たちの積み重ねこそが、社会を豊かにする
しかし彼は、それでもなお、最後にこういって、私たちにエールを贈ってくれます。
「ヒーローを待っていても、世界は変わらない。誰かを悪者に仕立て上げるだけでは、世界はよくならない。ヒーローは私たち。なぜなら私たちが主権者だから。私たちにできることはたくさんあります。それをやりましょう。その積み重ねだけが、社会を豊かにします。」(p.156)

皆さんお一人おひとりの来たる年が、豊かに恵まれますように。(代表理事 中村義哉)

(ほーぷレター2014年12月号より)

Filed under: ほーぷレター,代表より — 55hope 3:07 PM  Comments (0)
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