2014年4月3日
迷いの介護休暇(第19回) 松本敏子さん
~祝復帰・お礼~
ミキ・ユミ「きゃー!せんせー!!ホンモノや!」
ユイカ「?・・・・・?」
松「ひょっとして、ユイ、忘れちゅうがかえ?」
ユイカ「・・・・!!!あ!マツモト先生や!!!」
カズト「先生、帰ってきたん?」
松「そうよ。」
カズト「また先生やるが?」
松「やるよ。」
カズト「誰の?」
松「誰のって・・?それは、校長先生が決めるがで。」
カズト「ぼくらの5年になってもえいで」
松「ありがとね。カッちゃん。」
ルリ「松本先生、久しぶり。ルリらぁの先生がいいな。」
モモハ「モモハの先生がいい」
松「あんたら、同じクラスやし!」
ダイスケ「お、マツモトや。変わってないな」
松「ありがと。それは一応ほめ言葉か?」
運動場にたむろしていた、やや関わりたくない系のウンチング座りの中学生たち。
(声をそろえて)「松本せんせー!お帰りーー!!」
松「おー!ありがとー!」(びっくりしたーーなんで知ってんの!)
すでに満開の桜は強風にもめげずに咲き続けています。ヤンチャたちが卒業していった学校はやや穏やかになりそうです。長年ヤンチャ連中とキッタハッタしてきた担任を支え続けてきてくれた保健教諭は「これでウチも学習院になれるかも」と喜んでいたのに、キッタハッタ真っ最中の遠くの学校へ異動になりました。きっと学習院には勤められないまま退職を迎えることでしょう。 (つづく)
(ほーぷレター2014年4月号より)
~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。
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