2014年1月17日
迷いの介護休暇(第16回) 松本敏子さん
~介護休暇がくれたもの~
本当に有意義な一年間だった。休暇を終える今、心底感じることができる。終わったわけではない。これからもまだまだ続く道ではあるけれど、母をサポートしてくれるシステムがしっかり整ったお陰で安心して職場復帰することができることに心から感謝している。
「一年間楽しかったね。なんかもう、いつ何があっても満足やね。」「娘のあんたとこんなにゆっくりいろいろ話したことは今までなかったね。」「『休暇取ったら』って言ってくれた義姉さんに感謝せんとあかんね。」「皆がいつでも優しく声をかけてくれて、本当に嬉しいと思うわ。嫌な思いしたことが一度も無いのがありがたいわ。」繰り返し繰り返し、母と同じ会話を交わしながら、増えた自分の荷物をまとめていく。
1年前はどうなるのか全く見えていなかった。1年後、母はまた独り暮らしができるまで快復してくれた。こんなに周りに甘えていいのかと思わないでもないけれど、お互い、今の生活を続けていけなくなるまで甘えさせてもらおうと決断した。(つづく)
(ほーぷレター2014年1月号より)
~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。
No comments yet.