本の紹介と6月の読書会へのお誘い
広井良典『死生観を問いなおす』(ちくま新書、2001年)によると、「(本書の中で退けた『死とはただ無に帰すること』という考えを除き、)『死』と『私』自身の関係については、つきつめれば次の4つの考え方に整理できるように思われる。
(A)肉体は滅んでも『こころ』あるいは『たましい』は存在し続ける
(B)死んだら『自然』(生命、宇宙)に還り、かたちを変えて存在し続ける
(C)私自身の意識はなくなるが、かたちを変えて輪廻転生を続ける
(D)なんらかのかたちで『永遠の生命』を得る」(p.211-212)
ということのようです。
あなたは、(A)から(D)のどの派でしょうか?(私は、悩むんだけれど、(D)かなあ…。)
6月の読書会はお休み。7月には、久しぶりに児童文学を取り上げます。うち1冊は、湯本香樹実『夏の庭』(徳間書店、2001年)です。3人の少年と孤独な老人(=死に直面した老人と子供)のかけがえのない夏を描いた、日本が世界に誇る児童文学の傑作です。まだの方は、この機会にぜひどうぞ!