迷いの介護休暇(第20回) 松本敏子さん

~祝復帰・お礼~

先週の木曜日に泣きの涙でお別れしたら、翌朝「ハンコ忘れたから取りに来た」と笑って、職員室に入ってきました。今週は忙しすぎて、帯状疱疹が出たそうです。アチラの学校では、すでに前哨戦が始まっているとか。

今はまだ学校に通える毎日が楽しくてたまりません。うんざりするのもそう遠くはないはずだと感じてはいますが。こんな復帰スタート2週間でした。あたし、やっぱり、子ども達といるのが好きです。学校に帰れてよかった。 私の周りの全ての方々に感謝❤感謝❤感謝❤ありがとう。 (おわり)

(ほーぷレター2014年5月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 9:06 AM  Comments (0)

迷いの介護休暇(第19回) 松本敏子さん

~祝復帰・お礼~

ミキ・ユミ「きゃー!せんせー!!ホンモノや!」
ユイカ「?・・・・・?」
松「ひょっとして、ユイ、忘れちゅうがかえ?」
ユイカ「・・・・!!!あ!マツモト先生や!!!」
カズト「先生、帰ってきたん?」
松「そうよ。」
カズト「また先生やるが?」
松「やるよ。」
カズト「誰の?」
松「誰のって・・?それは、校長先生が決めるがで。」
カズト「ぼくらの5年になってもえいで」
松「ありがとね。カッちゃん。」
ルリ「松本先生、久しぶり。ルリらぁの先生がいいな。」
モモハ「モモハの先生がいい」
松「あんたら、同じクラスやし!」
ダイスケ「お、マツモトや。変わってないな」
松「ありがと。それは一応ほめ言葉か?」

運動場にたむろしていた、やや関わりたくない系のウンチング座りの中学生たち。
(声をそろえて)「松本せんせー!お帰りーー!!」
松「おー!ありがとー!」(びっくりしたーーなんで知ってんの!)

すでに満開の桜は強風にもめげずに咲き続けています。ヤンチャたちが卒業していった学校はやや穏やかになりそうです。長年ヤンチャ連中とキッタハッタしてきた担任を支え続けてきてくれた保健教諭は「これでウチも学習院になれるかも」と喜んでいたのに、キッタハッタ真っ最中の遠くの学校へ異動になりました。きっと学習院には勤められないまま退職を迎えることでしょう。 (つづく)
(ほーぷレター2014年4月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 9:30 AM  Comments (0)

迷いの介護休暇(第18回) 松本敏子さん

~祝復帰・お礼~
修了式前日の卒業式と茶話会、祝賀会、歓送迎会、と雪崩打つセレモニーの合間に要録と通知表を仕上げ、学年末の書類を整え、教室を片付け、春休みだというのに休む間もなく、また新学期の準備を迎え、すでにへろへろになっているなんて、やっぱり変!そんなことを考えながら、要らない物一切を処分しました。4tトラック一杯のゴミが出ました。教頭がクリーンセンターへ持って行きました。足の踏み場もなかった職員室周りがやっと快適になりました。すっきりした職員室にみんなが感動してくれて、これを維持していこうと言い合ってくれています。一年分休ませていただいた恩返しがちょっとだけ出来た気分でいます。
4月2日から4日間連続会議でした。1年間主婦業だった身にはハードすぎてアタマがクラクラしています。特別支援学級担任になりました。人権主任と図書主任付きです。おまけに3クラスある特別支援学級のうち、うちのクラスだけは6月の研究会に公開授業をするということで。なんとステキな復帰歓迎リハビリでしょうか。嬉しすぎて腹が立つ。すでに4月春休みから職員室で7時を迎えています。・・・・そうだった、こんな仕事だったと思い出しました。春休み、運動場にたむろする卒業生や在校生達もそれぞれの反応で復帰を歓迎してくれてありがたい限りです。 (つづく)
(ほーぷレター2014年3月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 3:32 PM  Comments (0)

迷いの介護休暇(第17回) 松本敏子さん

~介護休暇がくれたもの~

一年間迷いに迷って、大きく揺れる振り子が止まった先の最良の結論だった。これだけあれこれ考え続け、時間をかけて結論を出すと少々何を言われても迷いがなくなることもわかった。

諸行無常。世の中全てのことは同じ状態は続かない。幸せなときは笑いながらも気を引き締めて。不幸なときは泣きながら少し先に視点をおいて。できうる限りは本人とその周りが望んでいることを優先して生きていきたい。人生半分は自分の思い通りにはならないけれど、半分は自分の努力でなんとかなると信じたい。

~祝復帰・御礼~

ほんとはもう少し早く高知へ帰って、高知の家をパーフェクトに片付けてから気分よく職場復帰するつもりだった。さまざまな予定が入り続け、結局ぎりぎりに堺からもどることになってしまいました。

3月25日に高知へ帰り、自分の復帰リハビリのつもりで、翌日から5日間ぶっ通しで学校のお掃除にかかる。印刷室、更衣室、消耗品棚、和室、休憩室、給湯室、パソコンラック、職員室、職員室周り、理科準備室、玄関、職員用靴箱、廊下・水槽まで、掃除と断捨離を敢行。

誰が片付けてないとか、そんな問題ではないのです。モトのところへ戻す余裕もない怒涛の行事日程がおかしいのです。卒業式の片付けも出来ないまま春休みを迎えなければならないスケジュールが悪いのです。業務時間内に成績表や要録をつける時間を確保せず、「授業時間は確保せよ」

「個人情報だから、自宅に持って帰って成績をつけるな」という無茶苦茶なことをいうシステムが悪いのです。8時間労働でこれだけの仕事ができるかどうか、あんたら、やってみなって。でも、そういう教育委員会が日付変わるまで働かされていることも知ってますけどね。 (つづく)

(ほーぷレター2014年2月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 10:14 AM  Comments (0)

迷いの介護休暇(第16回) 松本敏子さん

~介護休暇がくれたもの~

本当に有意義な一年間だった。休暇を終える今、心底感じることができる。終わったわけではない。これからもまだまだ続く道ではあるけれど、母をサポートしてくれるシステムがしっかり整ったお陰で安心して職場復帰することができることに心から感謝している。

「一年間楽しかったね。なんかもう、いつ何があっても満足やね。」「娘のあんたとこんなにゆっくりいろいろ話したことは今までなかったね。」「『休暇取ったら』って言ってくれた義姉さんに感謝せんとあかんね。」「皆がいつでも優しく声をかけてくれて、本当に嬉しいと思うわ。嫌な思いしたことが一度も無いのがありがたいわ。」繰り返し繰り返し、母と同じ会話を交わしながら、増えた自分の荷物をまとめていく。

1年前はどうなるのか全く見えていなかった。1年後、母はまた独り暮らしができるまで快復してくれた。こんなに周りに甘えていいのかと思わないでもないけれど、お互い、今の生活を続けていけなくなるまで甘えさせてもらおうと決断した。(つづく)

(ほーぷレター2014年1月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 11:16 AM  Comments (0)

迷いの介護休暇(第15回) 松本敏子さん

介護休暇がくれたもの

初めて月給をもらったとき、こんな好きな仕事をして、給料をもらっていいのだろうかと感じた。「給料もらわなくても先生をやっていたい」と思っていた。今でも、私の周りにそんな若者はたくさんいる。しかし、そんな考えの人だったのに早々に教職を離れてしまった人もたくさんいる。教師だけが人生じゃないけれど、学校や教育現場がそういう状況であることがとても寂しくてならない。人間、がんばれる年齢と、もうがんばれない年齢があることもわかってきた。それはどうやらその人の生き方にかかっているらしい。

結婚をする時、母は「女は絶対に職を捨てるな」と言った。「お金がないと、しなくてもよい喧嘩をせねばならなくなる」と。恋で盲目だった当時は理解できなかったその言葉は、歳を経て、実感できるようになった。お金がなかったら喧嘩になっていたであろう場面に多く遭遇した。お金で解決できる余裕もありがたかった。

介護休暇に入ってすぐの春、半べそかいて訪ねて行ったら「悩んだときはいつでもおいでよ」と優しく言ってくれた喫茶店のマスター。「相談にはようのらんけど、話を聞くだけやったらいつでもするで」自分が悩みぬいた過去がなかったかのように、奥さんの横で笑ってくれた。

いつも電話やメールで励ましてくれた友人達、研究会仲間。近隣の人や親戚やディのスタッフの方達&一年間独り暮らしを満喫しきったダンナちゃん。一人で生きているのではないというのはこういうことなのかとドラマの主人公のように感じられた。 (つづく)

(ほーぷレター2013年11月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 10:37 AM  Comments (0)

迷いの介護休暇(第14回) 松本敏子さん

介護休暇がくれたもの

まだみんなが職員室で仕事をしている時刻に夕食をとるのは心苦しかったが、勉強にも仕事にも追われない小学生の頃の感覚を思い出し。今日のトラブルをどう解決しよう、明日の授業をどう展開しようと思い悩まないでいい夜は平和だった。実家の不要なものを全て片付けてリフォームし、父の十三回忌をし、母と一年間通った病院も3月22日が最後になる。仕事を離れるとやりたいことが思う存分できると思っていた。今まで読みたくても読めずにいた本を高知から段ボール1箱分持ってきた。帰るときは読めずにたまった本が段ボール3箱分に増えていた。笑える。やろうと計画していた半分は頓挫した。「時間があったらやろう」と思っていることは、「時間があってもやらない」とわかった。制約がないということは、「好きなこと・したいことしかしたくない」のだとわかった。時間があると時間を無駄に使うこともわかった。決断に時間をかけすぎてしまうこともわかった。ストレスが無いということはまた、成長もないことだということもわかった。それでも、自分と自分の家族のために一日の時間を使えるのは幸せだった。「お金が無くても幸せ」というのは違うなと思った。お金があれば幸せとは限らないけれど、お金がなくては幸せにはなれないと感じた。たくさんはいらない。でも、暮らしていくにはお金は必要で、それを稼ぐためにはやはり働かねばならない。 (つづく)

(ほーぷレター2013年11月号より)

~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。

Filed under: ほーぷレター,迷いの介護休暇 — 55hope 2:52 PM  Comments (0)
FX