今年最後の号となりました

1年間をふり返って
今年最後の号となりました。ほーぷのご利用者・ご支援者の皆さま、そしてワーカーの皆さん、1年間大変お世話になり、ありがとうございました。
皆さんにとって、この1年は、どんな年だったでしょうか。
今年は、私がほーぷの代表になって2年目の年でした。ふり返ると、前の年に増して厳しい公私の環境に愕然とするところもありますが、ほーぷのガバナンス(組織や社会に属するメンバーが、主体的に関与する、意思決定、合意形成のこと)という観点からは、案外、自然でよかったような気もします。

「私」「あなた」の意見が通らない理由
私たち(とくにワーカーズ・コレクティブ:働く人の協同組合、市民事業体)が取り組むべき課題と向き合った名著、湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日新聞出版、2012年)に、こんな言葉が出てきます。
「自分たちは要求はする、しかし調整はしないという態度は、結局「誰かが調整してくれ。ただし、自分の要求を通すように」と言っていることと変わりません。しかしそれは、正反対からも同じように要求している人がいる(傍点原文)以上は、実際問題としては不可能です。
結果は、誰かが調整するか、誰も調整しなければ機械的な多数決で、数の多いほうの意見が通らざるを得ません。たとえ結論が自分の意向と違っ
たとしても、複雑な利害関係があることはわかっているのに調整を嫌がった以上は、自ら招いた結果だと言わざるを得ません。」(p.51)

面倒くさくて、うんざりして、疲れることは、誰だってしたくない
ではなぜ、私たち自身が、その調整に乗り出すことができないのでしょうか。なぜ自らが担うことを嫌がってしまうのでしょうか。
それは、私たちに、それについて考えたり、学んだり、自由に意見交換したりする時間と空間がないからだ、と湯浅さんは指摘します。また、民主主義というシステムが、面倒くさくて、うんざりして、そのうえ疲れるシステムである以上、投げ出したくなるのが人情だ、自分で他人と調整するのは大変で、誰かがその面倒くさい作業を担ってくれた方が楽だ、とも認めます。

私たちの積み重ねこそが、社会を豊かにする
しかし彼は、それでもなお、最後にこういって、私たちにエールを贈ってくれます。
「ヒーローを待っていても、世界は変わらない。誰かを悪者に仕立て上げるだけでは、世界はよくならない。ヒーローは私たち。なぜなら私たちが主権者だから。私たちにできることはたくさんあります。それをやりましょう。その積み重ねだけが、社会を豊かにします。」(p.156)

皆さんお一人おひとりの来たる年が、豊かに恵まれますように。(代表理事 中村義哉)

(ほーぷレター2014年12月号より)

Filed under: ほーぷレター,代表より — 55hope 3:07 PM
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