本の紹介と12月の読書会へのお誘い

今月は、少し久しぶりに、障害者関連の本を取り上げます。

衆議院議員時代に政策秘書給与の流用事件を起こし、後に実刑判決を受けて服役した、山本譲司さんのことを覚えておられるでしょうか。山本さんは、服役した刑務所で、「触法障害者」(法に触れて服役した障害者たち。実際には、自力で就労して生活基盤を確保することが難しく、身元引受人や受け入れてくれる福祉施設もないために、くり返し刑務所に入ることで生き延びているような障害者)の世話をします。出所後、彼はヘルパー2級の資格を取り、ホームヘルパーの仕事を始めました。そして、刑務所での生活でともに過ごした累犯障害者たちの姿に迫ったノンフィクションが、本作です。

「俺ね、これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかったと思っているんだよ」(満期出所を目前にした一人の障害者が口にした言葉)――私たちの社会が、どういう場所なのかを垣間見させてくれる、いい本です。文庫版も出ているので、ぜひ手に取ってみて下さい。

※読書会の場所と日時が変更になっています。今後は、サロンで毎月第1木曜日開催です。

12月の読書会
「累犯障害者」
開催日時/2013年12月5日(木)14:00~15:30
開催場所/泉ヶ丘ホープ(ほーぷサロン)>>地図
参加費用/500円
企画担当/中村

お問合せ/072−291−7487

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