2013年6月6日
迷いの介護休暇(第9回) 松本敏子さん
やることはまだまだたくさんある。やりたいこともまだまだたくさんある。落ち込んでなんかはいられない。
「どうせ休むなら、楽しい介護休暇を」と言ってくれた優しいダンナ様と時間ができたら一緒にダベろうよと言ってくれる友人達と。
幸せだと感じたらキリがないほどの幸せに囲まれている。自分はかわいそうだという思いにケリを付けて、同じ時間を幸せに過ごしていこう。
そんなふうに考えを切り替えることができただけでも「えいっ」と高知へもどってよかったと思える。
堺ででもネットができるようにしようかとあれこれ考えたけれど、近くの図書館では30分無料で貸してくれるし、ネットが使えない時間を大事にするのもいいかと考え直してしばらくはネットなしの生活を送ってみようかと思う不便だけれど、冷蔵庫が使えなかったり、電車が走らなかったりする程の不便さでもない。
6月から高速道路の休日割引がなくなり、高知ー大阪の往復料金は痛いけど、津波で流された何十万台という車の持ち主の思いを考えたら蚊が刺したほどでもないとも思えるし。
一ヶ月に一度くらいは高知へ帰ってくるパターンで過ごそうかと計画している。まあ、もちろん、コロンでもただでは起きない性格だから、何かと楽しい計画も随所に取り入れて。
自分がやりたいことができる幸せを再確認してまた大阪へもどって、自分のご機嫌を取りながら、何とか楽しく暮らしていこう。(つづく)
(ほーぷレター2013年6月号より)
~松本 敏子さん ご紹介~
ホープの利用者さまのお嬢さまです。高知在住。お母様はひとり暮らしで、介護サービスを利用中。松本さんは、1年間の介護休暇を終え、現在、仕事に復帰。
No comments yet.